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2008年04月30日
松
東京でも花街の色を残す神楽坂に「松」はある。
13坪ほどの小さな場に与えられたのは「おでん」というテーマ。庶民的なこの食材を 昇華させ「江戸の仕事の粋」を纏わせる事。
時間の経過とともにより味わいと愛着を感じる事のできる「深さ」を持った高密度な「素」の空間になる事。
一筆描きのような勢いで、できるだけ少ない素材(木と紙と土)で空間を構成する。カウンターや床はもちろん柱や梁、建具組みに至迄すべて木材は?にする。余白を表 現する白壁は本漆喰、神楽坂の色気のひとつである「ハイカラさ」を表現するソリッドな赤煉瓦を床のポイントにする。
空間を外部と切り離す光り障子は、本来障子を左右に引き分けて障子の中央が開く「猫間障子」にヒントを得て、これをスライドさせる事によって開口率を変えられるようにした縦障子。これは換気上の設備要件をクリアーする為に考えたものであるが、動くという事で空間に軽快さを与えると共に、光を制御する役割も持っている.この障子に張られた唐紙は、江戸唐紙の伝統的な文様である「風季寄せ」を胡粉を使っ て刷り込んだ。胡粉を使う事で紙と馴染み、光の強弱で陰を創り美しい奥行きを醸し 出している。
唯一、装飾的に思われる矢羽根彫りの壁面も無垢材の「塊」を印象付けその凹凸が削 られていく時間の過程を思い描きながらデザインしている。
削り取る作業の到達点としての「無」というものがあるように思っていた。
しかし、それは何度も繰り返される作業の積み重ねによって純化していく過程にすぎ ないのではないかと感じている。それがロジックを纏わない「深さ」の表現であり、 日本文化に共鳴するオリジンではないかと考えている。
(moonbalance 辻村久信)
東京神楽坂に、辻村がデザインさせていただいたおでん屋「松」がオープンしました。
ファサードを覆う矢羽根(やばね)彫り加工の壁面や江戸からかみの障子など、伝統技術を現代に用いた上質な空間となっています。ぜひご来店ください。
■松
施主: (株)RADIA
オープン: 2008.3
延床面積:44.27㎡
住所: 東京都新宿区神楽坂4-3-2近江屋ビル4F
投稿者 moonbalance : 15:21
2008年04月25日
デザイン特講
2008年4月24日
デザインアソシーション様主催の「デザイン特講」にて辻村が講演をさせていただきました。
大勢の方に来場いただき誠にありがとうございました。
スライドとともに「デザインが繋ぐもの」をテーマに話させていただき質疑では「光」に対する辻村の考え方についてもお話させていただきました。
当日の模様はデザイン情報番組「Design Channel」でも
5/23と5/30の2回に渡り放映されます。
ぜひご覧下さい。
機会をいただいたデザインアソシエーションの皆様にもあらためてお礼を申し上げます。
投稿者 moonbalance : 17:51
2008年04月18日
Design Association デザイン特講
「デザインが繋ぐもの」

4/24(木) デザインアソシエーション事務局 地下2階収録スタジオにて辻村が講演をさせていただきます。
■講演テーマ
「デザインが繋ぐもの」
デザインは、様々なものを繋げてゆく事だと思います。
そして、新しい価値を創造する事だと思います。
私はその触媒になれればと思っています。(辻村久信)
■講演内容
最近竣工した物件を通して様々な”繋ぐ”を解説します。
「伝統と今を繋ぐ」
「ジェネレーションを繋ぐ」
「素材を繋ぐ」
「老舗を繋ぐ」
「技術力を繋ぐ」
主な紹介案件
両国湯屋江戸遊/根元八幡屋礒五郎/SARA/神楽坂 松/
ウッディフロンティア/天童木工/Disney + WA-Qu/
参加希望の方はこちらからご応募ください。
なお、講演の模様は後日Designers Channel でも放映される予定です。
■受付終了日時:2008年4月23日 18:00
■収録日時:2008年4月24日(木) 18:00〜
■開場 17:30
■入場締切:17:50厳守
■場所:デザインアソシエーション事務局 地下2階収録スタジオ
■東京都港区南青山1-17-11
■受講料:無料
■放送予定:5月中旬予定
※テレビ収録のため、遅れてのご入場はできません。予めご了承下さい。
お申し込みはこちら
デザインアソシエーションホームページ
デザインチャンネルホームページ
投稿者 moonbalance : 12:26


