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2009年04月30日

京都クオリティ/茶の菓の表現

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「・・・あざやかに過ぎて、あしし」南方録の一節に夜会での灯火の心得を説いた利休の言葉がある。その言葉の真意を推し量る事はできないが、そこに数寄の心が集約されているように思う。
インテリアデザインは、その素材と構成、そしてディティールに精魂込めながら、背景に徹する事であり、主役はあくまで客と"茶の菓"である。

「・・・あざやかに過ぎぬよう」人の心の深い場所に"茶の菓の記憶"と共にゆらり波紋を残すような脇役にならなくてはならないと思っている。


(辻村 久信 )

投稿者 moonbalance : 17:25

2009年04月22日

”高島野十朗美術館/素空間・栩葺(とちぶき)の箱”

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まず自分からアクションを起こすタイプのデザイナーではないので、クライアントからの依頼でデザインする事がほとんどです。特にコンペティションもやらないし、特に競合するデザイナーが他にいる場合は、「どうぞどうぞ」と譲ってしまう。


「自分のデザインが必要とされる事は一生懸命やるけれど、必要とされない事はやらない」を唯一の主義にしている。


このように基本的に依頼があって初めてデザインするので、成就しないプロジェクトはほぼ無いのだけれど、不本意ながらここのところ途中で止まったり無くなったりするプロジェクトがでてきた。淋しいものです。


この”高島野十朗美術館/素空間・栩葺(とちぶき)の箱”も最近のそのひとつです。高島野十朗の作品を蝋燭の炎、闇夜に浮かぶ様々な月で想像する人も多いと思います。この孤高の画家”高島野十朗”のコレクターで美術商の依頼で小さな美術館をデザインしました。
「素空間・栩葺(とちぶき)の箱」と名づけられたこの美術館は、雑踏の中にあってその風景を切り取るように黒い墨のボリュームをしています。


これはまるで都市の中のブラックフォールのように、すべての思念を飲み込みます。
この建築の外皮は栩葺(とちぶき)といわれるもので、古くは法隆寺金堂の裳階(もこし)に見られる厚い木片を互い違いに重ねた板屋根を形成する手割り板で、その材料を酸化させて墨色にし外壁として中空に浮かせています。美術館内部もスポットライト等の線光源のみで構成し、作品のフレーム(領域)を感じさせないで、濃密な闇の中に作品のみが浮かび上がるように計画していました。


様々な理由で計画は頓挫したけれど(頓挫したから余計に思うのかもしれないけれど)、実現できれば後世に残る建物になったと思っている。


全宇宙を一握する、是写実
全宇宙を一口に飲む、是写実       
ー高島野十朗ー


(辻村久信)

投稿者 moonbalance : 16:11

2009年04月17日

銀座あけぼの経堂店オープン

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和菓子屋「銀座あけぼの」が小田急線経堂駅高架下にオープンしました。


銀座あけぼの様とは5年ほどお手伝いさせて頂いて、その数は既に50店舗を超えています。「透・素・技」を共通コンセプトに、伝統的な素材や手法を現代の技術と融合させ、そのもの自体が本来持つ"質"や"性格"による清らかな空間創りを毎回心がけています。


柳のグラフィックはテキスタイルデザイナー脇坂克二さんによるもので、「銀座の柳」をモチーフに描いて頂きました。それらグラフィックを、光壁やガラスサッシにプリントすることで、繊細で清らかな "風" を空間に取り込んでいます。光壁の奥面には江戸からかみの櫛引職人による特注和紙を使用。


朝生什器は全て京都吉野の檜、腰には静岡の特殊な技術で亀甲なぐりを施しています。この什器はすでに百貨店展開していて、百貨店の悪条件の中で無垢材が反ることを前提とし、反っても美しく見えるよう"隙間のデザイン"を心がけ制作しています。
檜の番重に朝生が整然と並ぶ姿はシズル感たっぷりです。


これから使い続けていく中で、銀座あけぼのの和菓子のような味わい深いお店になっていくことを期待しています。 


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(左:櫛引きの様子 右:亀甲彫りの様子)


(moonbalance/吉里秀則)

投稿者 moonbalance : 11:29

2009年04月13日

猫のたま毛?ネズミの脇毛?ムササビ///?

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先日、「茶の菓」京都店の壁面のチェックに蒔絵師の下出裕太郎さんの工房にお邪魔したおり、普段お使いになっているいろんな道具を見せていただきました。蒔絵に使う筆の毛はその柔らかさから様々なものの毛が使われています。猫やムササビ、ネズミの脇毛というものもありました。ネズミは穀物船に乗っているネズミが良いとか///お米を食べているからでしょうか?ちょっと触らせていただきましたが、その柔らかい事。とにかく繊細なものです。このような日本古来の技術を支えてきた道具にはとても魅力を感じます。きっと「この筆は穀物船に居るネズミの脇毛が良い」と行き着くまでには相当の紆余曲折があったんだろうなと考えます。


漆を塗る刷毛は婦人のしかも海女の髪が良いそうです。
こんなものも最近は、日本製が少なくて中国産になっているそうです。///いやはや


(辻村久信)

投稿者 moonbalance : 12:13

2009年04月10日

cao cafeオープン

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京都三条通り新町に「CAO CAFE ishikawa」がオープンしました。

こちらは、2年前にデザインをさせて頂いた「お数家 いしかわ」の2号店。今回は、デイタイムからお酒が気軽に楽む事が出来る、少しだけ大人なカフェを昔からしたかったというオーナーの意向から、CAO CAFEは誕生しました。

敷地奥行き37M。正しく鰻の寝床に新築された空間は、トップライトと床と天井の間接照明だけで構成しております。

ショップコンセプトはランチタイム、ディナータイム、バータイム、3つの「顔」を持ったカフェ。シェフ、パテシエ、バーテンダーが奏でるスタイルと、時間の流れと共に、緩やかに変化していく空間。

三条通りに少しだけ大人なカフェができました。ぜひ、ご来店ください。


(moonbalance/鳥井)


■CAO CAFE ishikawa
〒604-8241 京都市中京区三条通り釜座町31
TEL/FAX 075-211-1814
OPEN am11:00〜am2:00
新築 75.6㎡(カウンター:スタンディング+6席/ソファー席:15席)

投稿者 moonbalance : 11:35

マールブランシュ/お濃い茶のグラデーション・2蒔絵

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漆黒の溜塗りの茶碗にお濃い茶の緑が残るイメージを表現する壁面。手割りをした木材を酸化させて黒くし、その表に緑色のグラデーションを施しました。

蒔絵師の下出さんにお願いして金を蒔いていただきました。光のあたり具合でより深い印象を与えます。

下出さんにこんな事をお願いしても良いのだろうかと心配していましたが、快く引き受けていただきました。眼に見えない所で様々な人が関わり、空間ができていきます。

中村工務店の手割り板に下出さんの蒔絵=これはある意味重要文化財かもしれません。


(辻村久信)

投稿者 moonbalance : 11:33

マールブランシュ/お濃い茶のグラデーション・1

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漆黒の溜塗りの茶碗にお濃い茶の緑が残るイメージを表現する壁面。手割りをした木材を酸化させて黒くし、その表に緑色のグラデーションを施しました。

プランの最初は再現性ふくめ、インクジェットプリントで考えていましたが、サンプル制作を繰り返すうちにどうしてもその表情がうまく出せず、やっぱり人の手仕事になってしまいました。その分時間もお金もかかるのですが、人の心に残る”深さ”に繋がっていくと思います。

工場で、水性のペイントを何層にもスプレーで塗り重ねて表情を創っていきます。色の種類、彩度、濃度、表現する基材(木)、光源の輝度、色温度などなど様々なものが影響し合って表情を作ります。

図面や模型、CGでも表現できないものは実際に眼で見て感じて確かめます。
人の感覚はその環境によって様々に変化します。


(辻村久信)

投稿者 moonbalance : 11:32

那須野ケ原ファーム

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駅から車で田舎町抜け、雑然とした森を超えるといきなり緑の牧草地、なだらかな丘が見えてきた。

元は日本陸軍の演習林であったこの森を切り開いてこの牧場が創られた。
小さな馬が一日中草を食み、丘を越える優しい風がその鬣を優しく揺らせている。

京都から4時間新幹線を乗り継いで訪れた事のギャップ。
時間とはこのように流れていくモノだ。人はこのような場所で生きていくものだ。


(辻村久信)

投稿者 moonbalance : 11:31

マールブランシュ/茶の菓・・・造形

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投稿者 moonbalance : 11:31

砂町銀座/静寂の家N邸、取材撮影=後砂町銀座グルメ&ピザパーティ

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砂町銀座/静寂の家N邸のリアルデザイン6月号取材撮影がありました。
空間の写真だけではなく、施主も撮られます。


その後は砂町銀座グルメとピザパーティです。

この現場に来る度にこの砂町銀座を通ります。とても魅力的なにおいが鼻孔をくすぐり//でも立ち食いはできないし///
ついに念願かなってN邸で御相伴にあずかりました。ちょっと歩いただけでこのメニューが揃うのですから、やっぱり台所は要りませんでしたね。

ピザはストーブの起き火で創っていただきました。なんとレシピは宅配ピザのパンフレット。
美味しかったなー。
今度は、七厘でパーティーしましょうという事になりました。


(辻村久信)

投稿者 moonbalance : 11:28

あべの近鉄にペーパームーンができました。

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ミルクレープでおなじみのペーパームーンがあべの近鉄にできました。

唐紙に使われていた桜の文様をデフォルメしたグラフィックを、ショーケースにアクリル象眼したり、ガラスにグラデーションプリントしたりして華やかな売り場を創っています。

特に実演コーナーのガラスにプリントされたさくらの文様は、グラデーション効果で販売員の周りにハラハラと舞い落ちているようです。


(辻村久信)

投稿者 moonbalance : 11:18

2009年04月03日

同じく、商店建築2009April
フードストア特集にて

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同じく、商店建築09’Aprilのフードストア特集で、大阪にありますおむすび店、石GOKUをご紹介頂きました。
石GOKUでは“おくどさん”が中央に配された店内が印象的です。“おくどさん”には店名にもある「石」を使った洗い出し仕上げを施しています。

こちらも是非、ご覧下さい。


(PRESS)

投稿者 moonbalance : 09:45

2009年04月02日

商店建築2009April
フードストア特集

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商店建築09’Aprilに掲載頂きました。
今回はフードストア特集ということで、長野県にあります老舗の七味専門店、根本八幡屋礒五郎大門町店をご紹介頂きました。
根本八幡屋礒五郎大門町店は三層の吹き抜けを貫く光行灯が、圧倒的な光と開放感を印象付けます。その内部は部屋となっており、行灯は内側に対しても照明となっています。

是非、ご覧下さい。


(PRESS)

投稿者 moonbalance : 20:35