Kiton 六本木ヒルズ

Kiton Roppongi Hills

PHOTO : Nacåsa & Partners / 仲佐猛

SPECIFICATIONS

所在地
東京都港区六本木6丁目12-2 六本木ヒルズ
Roppongi Hills,6-12-2 Roppongi Minato-ku TOKYO,JAPAN
WEBSITE
http://www.kiton.co.jp/index.html
竣工年
2003
延床面積
156m2
階数
2
平面図
フォトグラファー
Nacåsa & Partners / 仲佐猛

NOTES

「キートン」は六本木ヒルズのけやき坂通りに、4月25日にグランドオープンした、日本では初となるメンズ・レディースを取りそろえたフラッグショップの路面店である。 今回の計画は「キートン」の本社ショールームのイメージをつくったドイツのデザイナー集団BRTアーキテクトンのつくるコンセプトを継承し、日本というフィルターを通して再構築および設計する作業をわれわれが受け持った。 まず、店舗の印象を特徴づけているのは、格子状のシリンダーが2フロアある空間を建てに突き抜けていることである。それぞれのフロアではそのシリンダー内が売り場として計画され、そのまわりにレジスペース、フィッティングルームなどの機能が配置されている。 またシリンダーに呼応するように水平のルーバーが階段を包み込む。 キートンの服はものをつくる上で、数多くの大切なことを教えてくれるように思う。端正さを保ちつつ、しかし堅苦しさを与えず艶があること。伝統を守りつつ、合わせて現代の空気感を取り入れること。また、芯地と服地の相性、アイロンによる馴らし、ボタンホールのかがりなど、細やかな作業の上にのみ存在できる優しさ。 相反する思いを同時につくりだし、細やかなデティールにより得られる柔らかさ。このことは何も服飾の世界に限っていえることではなく、建築の世界でもいえるのではないか。 そうした服のイメージが空間へにじみ出て、店自体の雰囲気がつくられることを考えた。 そうすることで空間自体がキートンの服へ袖を通した時と同じように、柔らかな感覚として存在できるように。