TOMOYA FAIVER WORK STUDIO

TOMOYA FAIVER WORK STUDIO

SPECIFICATIONS

所在地
京都市中京区二条通高倉西入ル
Nijyo-dori Takakura Nishi-iru nakagyo-ku Kyoto-shi KYOTO,JAPAN
WEBSITE
https://www.iremonya.com/
竣工年
1993
延床面積
149m2

NOTES

歴史に「今」を発想を

間口が狭く、奥に細長い、俗に"鰻の寝床"と言われる古典的な京都の町家を「ともやファイバーワークススタジオ」というミニプレックスにリニューアルしました。

母屋にはショップ、ショールーム、カフェ、そして庭を挟んだ離れには、旬の魚料理を提供する飲食店というのがその構成です。

昨今、土地の高度利用のみが追求され、歴史的な建築がどんどん壊され、ガレージやテナントビルに変えられている現状に、今保存の必要性が問われています。

しかし、単に現状を復帰し、保存するだけではその維持費、税金等の日常的な問題は解決できず維持継続が困難になってしまうケースがあるように思われます。

そこで、私たちは、この70年余り生き続けてきた古い町家空間の持つエネルギーに、今の発想と伝統の技を投入することによってできる形態保存の方法を選んだのです。ただ単に懐古趣味や伝統の焼き直しということだけではなくて、時代や社会の要求するものを提供する空間にリニューアルしたのです。デザインもできるだけシンプルにし、素材を選び、今まで生きて来た以上に、これからも空間が機能していけるように考慮しました。

また、新しい提案として再生紙を使用したファイバーボードを建築の部分として壁面や、照明のシェードなどに利用してみました。

私たち建築に携わるものは、解体するものを選ぶ目を持たなくてはなりません。そしてそこに創り上げられたものが、今のそしてこれからの時代に受け入れられるものでなければなりません。保存とは、それらのことを含めたこれからの建築の当然のあり方のように思われます。