日常のシークエンスとなる動物病院/どうぶつ病院京都 四条堀川 

PHOTO : YFT,YAMADA FOTO TECHNIX, | 山田 圭司郎

NOTES

シークエンスは"移動することで変化していく景色"を意味します。街に開かれた動物病院は、建物を取り込むように庭(外部)と一体となったインテリアデザインで、毎日の散歩の導線にある小さな公園の様です。人の歩く速度によって動物たちが動き出すスリットアニメーションがアナログさと揺らぎがイマジネーションを増幅させる温かなコマーシャルデザインになっています。

※スリットアニメーション

スリットアニメーションとは、1枚の静止画像の上にスリットシートをスライドさせることで、アニメーションをつくる事ができる手法であり、斜視を取り入れた娯楽作品の1つである。複数の画像を1枚に合成し、しま模様のスリット(隙間)シートをスライドさせることで合成画像が見え隠れし、あたかも画像が動いているように見える。動画と同様の原理で複数の静止画によって動きを作る技術であるが、その性質上、アナログ環境においてデジタル処理を必要とせずにアニメーションを表現することができる。

※シークエンス

建築の世界では、シークエンスという考え方があります。これは、"移動することで変化していく景色"を意味します。住まいで考えた時には、玄関から入りリビングや各部屋にいたるまで、目に留まるようなポイントが変化していく、それによってその次にあらわれる空間にメリハリが生まれたりします。

SPECIFICATIONS

クライアント
どうぶつ病院京都株式会社
WEBSITE
https://animal-shijo.com
所在地
京都市中京区山田町534
竣工
2023年3月 1日
設計
辻村 久信 吉田 沙穂
協力
グラフィックデザイン 三木健デザイン事務所
施工
株式会社堀晃 阿部 將人
撮影
YFT,YAMADA FOTO TECHNIX, | 山田 圭司郎
工事種別
改修
用途
動物病院
計画面積
168㎡
工期
2022年12月13日〜2023年2月28日
施工協力
照明器具 ウシオライティング株式会社 山田 隼人
マテリアル
外壁 ALC下地 漆喰仕上
外部床 土間コンクリート モルタル金コテ押え
床 土間コンクリート下地 塩ビタイル貼
壁 PBt12.5+9.5下地 クロス仕上
天井 既存ジプトーン AEP塗装
平面図