京都宇治 藤井茗縁

Kyotouji Fujiimeien

PHOTO : 繁田諭写真事務所/繁田諭

SPECIFICATIONS

所在地
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂 1-2-3 東急プラザ渋谷フクラス6F
150-0043 Tokyu Plaza Shibuya Fukuras 6F,1-2-3 Dogenzaka, Shibuya-ku, Tokyo
竣工年
2019
階数
6F
フォトグラファー
繁田諭写真事務所/繁田諭

NOTES

京都宇治 藤井茗縁 
老舗茶園のカフェ/茶匠の合組・黒楽茶碗のような空間

渋谷駅前の再開発ビルのひとつである渋谷フクラスの下層階を使って「都会派の感度が成熟した大人たち」をコンセプトにした大型商業施設、東急プラザ渋谷に藤井茗縁はあります。京都宇治で創業480余年の歴史を持つ「京都宇治 藤井茶園」。 その伝統ある茶園で育まれた上質な茶葉の風味を楽しむお食事や上品な甘さを堪能する宇治抹茶の甘味などを提供する新しい和カフェの業態です。

茶創りの源を表現する茶畑を連想する風景を木毛セメント板を染色し連続する外壁と宇治で始められたと言われる覆下栽培でつかわれている覆下(おおいした)の様な寒冷紗の暖簾で緩やかに外部環境から空間を切り離しています。内部空間は、黒楽茶碗の様な環境を考えました。黒楽茶碗の特徴は、深い黒色にあると思います。「墨に五彩あり」といわれるように黒はすべての色相をそのうちに含んでいます。黒茶碗が茶の緑を一層引き立たせるのもそのためです。楽焼の茶碗は、焼きあがった時は未完成で緑の茶を入れて始めて完成するように作られているといわれます。このように黒を基調とした空間をつくって主役の茶が空間に現れることで環境が出来上がることを目指しました。

畑や品種が違う様々な茶葉(ちゃよう)の特徴をうまく生かしながら組み合わせることを合組(ごうぐみ)といいます。お茶は通常、一種類の茶葉だけで造られるわけではありません。産地や畑、品種、または蒸し具合等によって、特徴の違う茶葉を何種類も組み合わせる事で「均一な品質」のお茶を安定して提供することを目的としていました。しかし、質の向上を目指したもう一つの合組が存在します。それが、茶匠の合組です。気候や気分、茶葉の状態を加味し、五感を駆使してブレンドします。茶匠は、お茶づくりの専門家です。

カフェにバリスタがいるように、茶匠の居るカフェ...それが「藤井茗縁」です。