Cha-no-ka chair

2009-02-10

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人が一生のうちに生活を共にする椅子は何脚あるのでしょう?
大切に愛着を持って家具と付き合う事はすばらしい事です。世代を超えて受け継がれていくものもたくさんあります。
かつて日本人は物を大切にする民族でした。それは、身の回りの物を物質として自分と切り離した存在として考えるのではなく、自分たち人間と同じ魂のあるものとして感じていたからです。

着替える事でその人自身の本質が変わる訳ではありません。しかし、着替える事で季節を感じたり、他者に今の気持ちを表現したり、何より自分自身が豊かな気分になれます。
このように、その時と場合によってまたその時の気分で服を着替えるように、空間の中の椅子も着替える事ができたらどれほど生活は豊かになるでしょう。

Cha-no-ka chairは最小限の部材で構成されたシンプルでニュートラルなデザインです。その背と座にはられたレーザーカットされたフェルト地は、特殊な吸盤シート(haru mono)によって貼ったり剥がしたりまた貼ったりする事が何度でも出来ます。従来の張り込み又はカバーリング、塗装といった手法での仕様替えとはまったく違う新しい家具の提案です。

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