新しい建物を造ることについて

2005-10-02

今日は07:22京都駅発の新幹線で三島から修善寺へ。
11:00から旅館(渡月荘金龍/宙SORA)の新しい食事處の建築関係者のキックオフミーティング。エントランスに空に向けて光の箱が宙に浮きます。来年の7月に出来上がります。
13:00からH邸の打ち合わせ。築40年近く前に旅館として建てられた鉄筋コンクリート造の建物を構造だけを残し全面改装して、ペントハウスを含む四層にリニューアルするもので、姉妹の住む二世帯住宅になる。妹(さっちゃん)は明日結婚式を迎える新婚(おめでとうございます!)。

僕は、やたら古い建物を壊して新しく建てることにそれほど重要性を感じない。出来るだけ今あるものを使いながら新しい暮らしを提案出来ればと思っている。むやみに新しい建築で街の景色を変えたくない。或は一介の建築家が街を変えることに傲慢に感じる。街は、そこに住む人達の日々の暮らしが総意となって創り出すものであると思うからです。だから新しい建物の依頼があってもなんとか既設の建物を使って要件を満たそうとしてしまう。ある意味建築家としては失格かもしれませんね。

辻村 久信

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