潜在自然植生は土地本来の樹木である「ふるさとの木」を見極めて苗木を育て、
主役となる樹種を中心に混植・密植して本来あるべき自然の森、常緑広葉樹の森を創生するものです。
シイ、タブ、カシ類の高木を主体に中・低木も自然のシステムの中で競合しつつ、共生してバランスのとれた「本物の森」を形成するのです。
防災林としての屋敷林や、神様が宿る森として大切にされてきた神社の鎮守の森など、日本人が残して来た財産ともいえます。
京丹後市にある和久傳の森。
植物生態学の宮脇昭先生の指導で地域の人達と共に2007年より56種およそ3万本の植樹を行って和久傳の森」を作っています。
人為的に 作られた庭の美しさをはるかに凌ぐ美しさ...、いや力強さがあり畏敬の念すら感じます。
また、何もなかった造成された土地にこのような森がたった10年余りで出来上がるこのスピードにも脅威です。